「深呼吸するための施設」 [記事]
(C) teameis
休日にはどこにでかけますか?
「ちょっと深呼吸しに」と言って、いそいそと出かけるドイツ人たち。そう、ドイツ各地には深呼吸するための施設があるのです。
これは本来、塩分の濃縮に使われていた「グラディアヴェルク(Gradierwerk)」という設備で、高く積まれた柴の間を岩塩を含んだ水が流れるというもの。その際に噴射される霧が、ぜんそくやのどの粘膜、ストレス解消、血行促進に効果があるとされ、“大気療養地”として人気を博しています。
実際、霧の降るなかをゆったり深呼吸しながら散歩してみると、気管支がすーっと通ってすがすがしい気分になりました。しばらくベンチに座っているだけで、体内の毒素が洗われたようです。
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日本の赤穂市にある「塩の国」にも同じような設備「枝条架」が復元されているそうですが、療養用としては利用されていません。
塩分を含んだやわらかな霧に包まれてリラックスする休日――。そんな自然の恵みがもたらすエコな健康法を、下記で詳しく紹介していますので、興味のある方はどうぞ。
『日経ヘルス』2010年4月号 「ドイツに古くからある健康法~『深呼吸』をするための施設」
<グラディアヴェルクのあるおススメの街>
★バード・ライヒェンハル(Bad Reichenhall) 欧州最大級のグラディアヴェルク
★バード・ゾーデン=アレンドルフ(Bad Sooden-Allendorf) こぢんまりした昔ながらの趣が残る療養地
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